ビットコイン創始者のサトシ・ナカモトについて知りたいな。
日本人じゃないかもって話を聞いたけど…。
「サトシ・ナカモトの開発するビットコイン」というフレーズだけを見ると、ビットコインは日本と関連が深い通貨のように感じられるかもしれません。
ですが、サトシ・ナカモトが日本人かどうかは定かではなく、日本名を名乗った理由も分かっていません。
この記事では、サトシ・ナカモトが日本人ではないと言われる理由や、「サトシではないか」と噂された人物について解説するよ。
本記事のざっくりまとめ
- ビットコインを発明したサトシ・ナカモトの正体は謎に包まれており、現在は姿を消している
- 日本人のような名前ではあるが、国籍・年齢・性別などが一切分かっていない
- サトシ説がささやかれた人物として、ドリアン・ナカモト氏やハル・フィニー氏が挙げられる
ビットコイン創設者のサトシ・ナカモトとは?
サトシ・ナカモトはビットコインを発明した人物で、その正体は謎に包まれています。
年齢・国籍・性別など一切分かっておらず、個人か何人かのチーム名なのか、というのも判明していません。
非公式の場では「中本哲史」という漢字表記が使われることもあります。
サトシ・ナカモトについて、分かっていることは何だろう?
サトシ・ナカモトについて知るために、過去の足取りを追ってみよう。
- 2008年8月18日:「Bitcoin.org」のドメインを取得
→ビットコインの公式情報源として広く認識されるサイトで、現在は多くの貢献者によって共同で管理されるオープンソースプロジェクト - 2008年10月31日:メーリングリストに論文を投稿
→「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」を投稿、ビットコインの概念が紹介される - 2009年1月3日:ビットコインの運用が開始
→ビットコインの最初のブロックが生成 - 2009年1月12日:最初のビットコイン取引
→サトシ・ナカモトからハル・フィニーに向けて、10BTCのテスト送金が行われる - 2010年12月12日:フォーラムへの最後の投稿、足取りが途絶える
→2009年末~2010年の間は多くの投稿を行っていた - 2014年3月7日:「I am not Dorian Nakamoto.」と投稿
→アメリカ在住の日系人ドリアン・ナカモトがサトシであると大きく報じられた時期に投稿される(本人の投稿かどうかは議論が起きている)
2008年10月にサトシの論文が投稿された直後は、ほとんどの人が見向きもしなかったんだ。
それまでに登場した分散型デジタル通貨の多くが失敗していたことや、「Satoshi Nakamoto」という誰も知らない人物からの投稿だったから、有識者はみんなスルーしていたんだよ。
えっ!すごい技術だから、発表されて即大騒ぎになったのかなって思ってたよ。
2009年1月3日に最初のブロックが生成された際、ネットワークに参加していたのはサトシと、ビットコイン初期に貢献したハル・フィニー氏だけだったんだ。
そこからいくつかのバグが修正され、少しずつ参加者が増えていき、ネットワークが拡大していったんだよ。
サトシは2016年度のノーベル経済学賞にノミネートされたって聞いたよ。
実在するかも分からない謎の人物がノミネートされるなんて、何だかすごいことだよね!
サトシ・ナカモトは日本人じゃない?
サトシ・ナカモトって日本人っぽい名前だよね。
日本人がビットコインの発明者なのかな?
サトシ・ナカモトの正体については色々考察されているけど、日本人ではないと考えている人もいるようだよ。
サトシ・ナカモトが日本人ではないと言われる理由
- イギリスなまりの英語
→イギリス英語のつづりや、ピリオドの後にスペースを2つ打つ癖が日本人らしくなく、熟語のつなぎ方も英語のネイティブスピーカーのものではないかという意見がある - 活動時間
→日本時間で14時~20時の間にほぼ投稿がなく、睡眠時間帯だと推測されている(北米や中央アメリカ周辺が該当) - 偽名を使っている
→ビットコイン登場時、「Satoshi Nakamoto」のことは誰も知らず、Google検索でも情報がなかった
サトシの言語分析や構文解析は度々行われており、英語圏の技術者がサトシの候補として挙げられている
(サトシの英語力はネイティブスピーカーか同等レベルだといえる)
例:Stylometric Analysis: Satoshi Nakamoto
ビットコイン最初期に参加し、サトシと緊密にやり取りしていたマルッティ・マルミは、サトシを日本人でないと指摘している
まもなくマルクは、世界であまり知られていない日本の決済システムからサトシの身元にいたるまで(マルクはサトシが日本人ではないと確信していた)、さまざまな話題に関するチャットに長々と参加するようになった。
「僕はプログラマーとして、すでにたくさんの日本人と仕事をしてきたけど、ビットコインのコードは僕がここで見てきたものとはまるで違っている(ただ欧米で見てきたコードとはそれほど違わない)」とある晩、チャットに書いている。
出典:デジタル・ゴールド ビットコイン、その知られざる物語/ナサニエル・ホッパー
文章内の改行は筆者による
サトシ・ナカモトは流ちょうな英語を使っているんだね!
活動時間はどうにでもなりそうな気がするけど…サトシは自分のことをできるだけ隠そうとしているし、日本人だったら日本名を名乗ったりするかな…。
う~ん、やっぱり日本人じゃないのかな?
色々な憶測や分析がされているけど、サトシ・ナカモトにつながりそうな有力情報はないんだよね。
ネイティブスピーカーの英語力というのは確かだけど…日本人かどうかも、どこに暮らしているのかも全く分からないんだ。
サトシ・ナカモトは誰?
サトシ・ナカモトの正体って全然分かっていないの?
「サトシじゃないか?」って言われている人はいないのかな。
「サトシ・ナカモト説」がささやかれたことのある人物を何人か紹介するよ。
サトシ正体説①ドリアン・ナカモト?
ドリアン・ナカモト氏は日系アメリカ人のエンジニアです。
出生時の名前が「ドリアン・サトシ・ナカモト」だったこともあり、多くのメディアがドリアン・ナカモト氏の元に殺到しました。
しかし、ドリアン・ナカモト氏は完全に否定しています。
ドリアン・ナカモトさんは、ビットコイナー反省会に出演したことがあるんだね!
東晃慈氏と英語や日本語でやり取りしているよ。
貴重な映像だからぜひ見てみてね。
サトシ正体説②ハル・フィニー?
Running bitcoin
— halfin (@halfin) January 11, 2009
ハル・フィニー氏はビットコイン黎明期に大きな役割を果たした携わったプログラマーです。
サトシの作ったコードをダウンロードして初期のネットワークに参加し、送金システムの確認のためにサトシ・ナカモトからビットコインを受け取っています(最初のビットコイン取引)。
なお、ハル・フィニー氏は2009年8月に神経系の難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され、2014年に亡くなりました。
サトシ・ナカモト=ハル・フィニー氏とする意見もある一方で、両者が同時刻に別の活動をしている記録もあり、同一人物だとすると不自然だという指摘もあります。
ハル・フィニー氏がマラソン大会に参加しているタイミングで、サトシ・ナカモトがメールを送っているという指摘があるんだね。
ハル・フィニー氏の闘病中にもサトシ・ナカモトが活動を行っていて、同一人物とは考えにくいっていう意見もあるみたいだよ。
なお、ハル・フィニー氏は生前、人体冷凍術の発展に貢献したいと意思表示していたんだ。
死亡が確認された後、ハル・フィニー氏の遺体はアルコー延命財団によって冷凍保存されているよ。
サトシ正体説③クレイグ・ライト?
In 2008, Nakamoto gave Bitcoin to the world. Then they disappeared. Computer scientist Craig Wright has maintained since 2016 that he is Nakamoto, but now it's up to a judge to decide. https://t.co/Pen2qoxYcs
— WIRED (@WIRED) February 2, 2024
クレイグ・ライト氏は自身をサトシ・ナカモトだと主張している、オーストラリア出身のプログラマーです。
ビットコインSV※というコインを開発しています。
※ビットコインから分岐した「ビットコインキャッシュ」が、さらに分岐して誕生したコイン
クレイグ・ライト氏の主張に対し、ビットコインに関わる多くの人々が虚偽だと指摘をしています。
もし本物のサトシなら、サトシが保有する110万BTCを移動させることができるはずだよね。
クレイグ・ライト氏は何年も前からこの指摘を受けているけど、いまだにBTCを移動できていないんだ。
クレイグ・ライト氏は、ビットコインネットワークの開発者に対して訴訟を起こしているんだね…。
うーん、サトシならビットコインを動かすことで証明ができるんだし、クレイグ・ライト氏は違いそうな気がするよ。
サトシ・ナカモトは金子勇ではない?
小説で読む「Winny」~ 栄光無き天才プログラマー「金子勇」が無罪を勝ち取るまでの7年半 ~ https://t.co/sf7p34KK77 pic.twitter.com/cdT4DA4p85
— INTERNET Watch (@internet_watch) April 21, 2020
金子勇氏は2002年に登場したファイル共有ソフト「Winny」の開発者で、日本では金子勇氏をサトシ・ナカモトではないかと指摘するメディアが一部で見られます。
Winnyは中央サーバを介さずにユーザー同士でファイル交換が可能で、利用者が爆発的に増えたものの、違法アップロードや情報流出・ウイルス感染が問題になったソフトです。
金子勇氏は著作権侵害の幇助罪で逮捕された後、第三審で無罪を勝ち取りましたが、急性心筋梗塞のため42歳の若さで亡くなりました。
サトシは2014年にドリアン・ナカモト氏への報道が過熱した際、Bitcoin Talkの自身のアカウントで一度だけ“I’m not Dorian Nakamoto.”と書き込んでいるんだ。
金子氏は2013年に亡くなっているから、サトシ・ナカモトは金子氏ではない、という意見もあるよ。
金子勇氏の裁判は2004年から2011年まで続いているんだね。
サトシは2009年~2010年頃には活発にフォーラムへの投稿※をしているし、裁判をしながらビットコインを始めたり開発したりするのは難しいんじゃないかな。
参考:Forum Posts
金子勇氏は2006年から企業の技術顧問に参加しているし、昼夜逆転生活をしながらビットコインのフォーラムで開発者とのやり取りをレスポンス良く行う、というのは無理がある気がするよ。
金子勇氏が英語圏のネイティブスピーカーといえる英語力を持っているという情報は見つけられなったし、金子勇氏がデジタル通貨の技術に精通しているのかどうかも分からなかったよ。
分散型デジタル通貨は過去に多くの専門家や技術者が挫折した分野だから、よほどの技術に精通した人でないとビットコインを開発するのは不可能なんだ。
それから、2023年に公開された映画「Winny」を企画した連続起業家・古橋智史氏は、NFTプロジェクトのファウンダーでもあるんだね。(「MASKED GIRLS NFT」、すでにプロジェクトは中止している)
P2PやNFTという言葉を見て、Winnyとブロックチェーンを関連付けた方がいいと早合点したメディアがあるのかもしれないよ。
過去には、1999年にアメリカの大学生が開発した「Napster」も、P2P技術を使った音楽ファイル共有ソフトっていうことで「開発者はサトシ?」っていう声が上がったことがあるみたいだよ。
海外では金子勇氏のサトシ説は知られていないし、サトシ説が指摘される人物に対しては「こういった根拠があるから○○はサトシだ」っていう議論がなされているよね。
金子勇氏=サトシ説については、明確な根拠が提示されていないし、「天才プログラマーだから」「WinnyがP2P技術だから」っていうふわっとした意見が多いなって思ったよ。
この記事で紹介している以外にも、海外では暗号技術に関わる数多くの技術者が「サトシじゃないか?」って指摘されているし、言語分析・生活時間の解析などのデータを用いて議論されていることも知っておいてほしいな。
金子勇氏が逮捕されたことを問題提起する声や、亡くなったことを悲しむ声が上がっているのは事実だよね。
だけど、メディアが安易に金子勇氏=サトシナカモトと結びつけている風潮は、ちょっと違うんじゃないかなって思うよ。
関連記事:ビットコインを勉強するならメディアを疑え!仮想通貨サイトの問題点や独自の勉強方法を解説
サトシ・ナカモトが正体を隠すのはなぜか
サトシ・ナカモトが名乗らずに正体を隠し続けるのはどうしてだろう?
名乗れば有名人になれるし、持っているビットコインを使って悠々自適に暮らせそうだけど。
サトシ・ナカモトが消えた理由は分からないけど、ビットコインの分散性を確かなものにするために、姿を消した可能性はあるね。
サトシが消えた理由(予想)
- ビットコインの分散性を重視
→リーダーのサトシが存在し続けることで中央集権的なネットワークになることを危惧した? - 身の安全を守るため
→ビットコインが成功すれば、ビットコイン保有者のサトシや親しい人物が犯罪などのターゲットにされる可能性があり、リスクを避けた? - 規制当局からの注目を避けるため
→ビットコインが犯罪などの取引に使用された場合、サトシが法律で罰せられる可能性があり、リスクを避けた?
なお、ビットコイン初期に貢献したハル・フィニー氏は、自身の医療費に多くのビットコインを使用した後に脅迫の被害に遭っているよ。
ビットコイン開発者は身体的な危害を受けるリスクや、自身の保管するビットコインを盗まれるリスク、メディアからの過度な注目や詐欺的な訴訟を受けるリスクなど様々な負担を背負っているんだ。
ビットコインを作った人や開発に関わる人たちが、つらい思いをするのは何だか悲しいね。
サトシがどこかで幸せに暮らしていてくれたらいいなぁ。
サトシ・ナカモトとポケモンに接点はある?
サトシといえばポケモンじゃない?初代ポケモンの主人公の名前だし、サトシとポケモンは何か接点はあるのかな?
歴代のポケモンを全作プレイしている筆者(Shigeru Minami)としては、サトシとポケモンに直接結びつくものはない、というのが正直な結論だね。
いくつか無理目に接点を考えてみたよ。
- ビットコインのコンセプト:P2P(ピアツーピア/コンピュータ同士が対等の立場でデータを直接やり取りする)
→ポケモンはゲームボーイと通信ケーブルを使い、プレイヤー同士が直接ポケモンを交換する - ビットコインは世界で利用できる
→ポケモンは192の国と地域※でアニメが放送されているグローバルなゲーム
参考:数字で見るポケモン - ビットコインに興味を持つきっかけは人それぞれ(金融/自由/経済/投資など)
→ポケモンに熱中する理由は人それぞれ(冒険/対人バトル/育成/収集など)
サトシ関連の記念日とポケモンずかんナンバー
- ビットコインのホワイトペーパー公開:2008年10月31日
→No.131:ラプラス(心優しく賢いポケモン。海の上を人を乗せて進むのが好き。滅多に争わないためたくさん捕まえられて数が減った) - ビットコインネットワーク開始日:2009年1月3日
→No.13:ビードル(ハチのイモムシ。森や草地の茂みに隠れてひたすら葉を食べる。頭には毒針がある) - 最初のビットコイン取引(サトシからハルフィニーに送金):2009年1月12日
→No.112:サイドン(全身を鎧のような皮膚で守っている。皮膚は大砲でも傷つかず、2000度のマグマの中でも生きられる)
「サトシ」っていう名前の由来を海外の人が調べた時に、「ポケモンの主人公の日本名なのか~(英語圏ではAsh)」ってなりそうな気がしたよ。
ポケモンはグローバルなゲームだし、世界中の人に受け入れられそうな名前だって思うなぁ。
サトシ・ナカモトが日本人かどうかは分からないけど、日本名を選んだっていうのは事実だよね。
日本の文化に思い入れがあったのか、他にも理由があるのかもしれないけど…
サトシが日本名を選んだのはなぜだろうって考えるのも面白いね。
う~ん、アメリカ人っぽい名前や中国人っぽい名前だと、後々大国同士の争いの火種になるかもしれないから、平和そうな日本名にしたとか?
他の国の人から見たら、案外日本はミステリアスに見えるかもしれないのかな?
ビットコインの創始者が日本名を名乗っているのだから、日本でもサトシ・ナカモトやビットコインのことがもう少し知られたらいいなって思うよ。
サトシ・ナカモトに関する一問一答
サトシ・ナカモトについて、他にも色々知っておきたいな。
一問一答形式で、サトシ・ナカモトに関する話題を紹介するよ。
サトシ・ナカモトの資産はどれくらい?
サトシ・ナカモトは110万BTC以上を保有していると見られています。
※2024年2月2日時点で約6.9兆円
ビットコインは「マイニング」という仕組みで新規発行が行われ、誰でもマイニングに参加できるものの、ビットコイン初期の頃はマイニングをする人がほとんどいませんでした。
最初期はサトシ・ナカモトとハル・フィニー氏がマイニングを実施し、徐々にネットワークへの参加者が増えていくまでは、サトシとハル・フィニー氏が多くのビットコインを採掘していたと見られています。
ビットコインの発行上限2100万枚のうち、サトシが約5%を保有しているっていうことだね。
サトシが保有しているビットコインはブロックチェーン上で追跡できるよ。
ハルフィニー氏への送金テストを除いて、これまでに取引や移動は行われていないんだ。
ビットコイン保有分布(大まかなイメージ図)
Twice as much #bitcoin is LOST as is currently controlled by institutions and governments.
— Walker⚡️ (@WalkerAmerica) January 21, 2024
Only a tiny fraction of the world owns bitcoin, and after the halving in April, only 1.3125/21M @btc will be left to be mined.
It might make sense to get some, just in case it catches on. pic.twitter.com/DQGhrdsSEJ
INDIVIDUAL:個人 SATOSHI:サトシ LOST:永久に喪失 UNMINED:未採掘 COMPANIES:企業 FUNDS:ファンド・ETFカストディ企業など GOVERNMENT:政府 DEFI:WBTC
関連記事:ビットコインの価格推移!10年以上の歴史をグラフ付きで解説
サトシ・ナカモトの論文はどこで読める?
サトシ・ナカモトの論文は以下のリンクから読めます。
日本語訳の冒頭を一部引用
概要
完全なP2P電子通貨の実現により、金融機関の介在無しに、利用者同士の直接的なオンライン決済が可能となるだろう。
電子署名により、P2P電子通貨の機能の一部は実現可能であるが、その機能の主な利点は、信用が置ける第三者機関が二重支払いを防ぐために必要とされる場合、失われることとなる。
本論文では、P2P ネットワークの使用による、二重支払い問題の解決策を提案する。
改行は筆者
サトシ・ナカモトの論文は2008年10月31日に公開されたんだ。
海外ではハロウィンで祝われる日だよね。
ビットコインコミュニティにとっても大事な記念日なんだね!
NHKで放送された「謎の天才サトシ・ナカモト」とは?
2023年、NHKでサトシ・ナカモトを特集した「謎の天才 サトシ・ナカモト」というドキュメンタリー番組が放送されました。
ビットコインやブロックチェーンの解説や、ハル・フィニー氏、ドリアン・ナカモト氏など、サトシではないかと言われる人々にスポットが当てられています。
“謎の天才「サトシ・ナカモト」完全版”でググってみたけど、U-NEXTで有料視聴できるっぽいよ。
※2024年2月時点
興味のある人は番組名でググって、視聴できそうなプラットフォームを探してみてね。
サトシ・ナカモトの名言は?
サトシ・ナカモトの名言として知られるのは、「If you don’t believe it or don’t get it, I don’t have the time to try to convince you, sorry.」です。
日本語訳:あなたが信じていない、または理解できない場合は、あなたを説得する時間はありません。ごめんなさい。
この言葉はビットコインのことを説明した相手に対し、興味を示されなかった時に使われています。
なお、サトシがこのフレーズを使用したのはビットコインの仕組みに関する議論の中で、本文では「以下のスレッドを見てほしい」というリンクも貼られているよ。
サトシの議論相手は、リンク先のスレッドを見た上で「私は君を全面的に信じているし、そう結論づけた」と返信しているんだね!
サトシの実際のやり取り
この他、サトシの名言をチェックしたい人は、サトシ・ナカモトの発言やコードがまとめられているサイトの「The Quotable Satoshi」をチェックしてみてね。
We are all Satoshiとは?
「We are all Satoshi」はビットコインコミュニティで使われているフレーズです。
ビットコインは1人の創始者に依存するのではなく、ビットコインに関わるみんなで成長や発展を支えていこう、という意味合いが含まれています。
ビットコインの分散型で非中央集権的な性質を象徴するスローガンです。
ハンガリーで制作されたサトシの銅像
BREAKING: Hungary just debuted its statue in honor of #Bitcoin creator Satoshi Nakamoto 🇭🇺 pic.twitter.com/IZpXlD9or0
— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) September 16, 2021
顔の部分が鏡のようになっているよ!
銅像を見た人の顔が映るようになっていて、「私たちはみんなサトシだ」っていう考えが反映されているんだね!
「誰がサトシか」ということに躍起になるんじゃなく、正体不明のサトシに敬意を表しているのが伝わってくるスローガンだよね。
ビットコインが好きな人は、それぞれができる範囲でビットコインの成長や発展につながる活動をするのもいいと思うんだ。
We are all Satoshi!
【まとめ】サトシ・ナカモトの正体は分からない!
サトシ・ナカモトのポイントまとめ
- ビットコインを発明したサトシ・ナカモトの正体は謎に包まれており、現在は姿を消している
- 日本人のような名前ではあるが、国籍・年齢・性別などが一切分かっていない
- サトシ説がささやかれた人物として、ドリアン・ナカモト氏やハル・フィニー氏が挙げられる
サトシがビットコインの論文を発表した直後は、ほとんどの人が見向きもしなかったっていうのが驚きだよ。
でも、2009年1月にネットワークが開始して、少しずつ参加者が増えていって、今では世界中でたくさんの人が参加するネットワークになったんだね!
サトシが消えた理由は分からないけど、ビットコインの分散性を確かなものにするために姿を消した可能性はあるね。
ビットコインコミュニティでは、サトシをリスペクトしつつ、「ビットコインに関わるみんなで成長を支えよう」という考え方もあるんだ。
ビットコインって何だか難しそうだし、よく分からないから何となく不安だったけど、他にも色々知りたいなって思ったよ。
ビットコインについて、もっと知っとこ!
関連記事:【イラスト解説】ビットコインって何?仕組みや何に使えるのかを初心者向けにわかりやすく解説
関連記事:【漫画】ビットコインの仕組みを図解で分かりやすく解説【初心者向け】
執筆者:Shigeru Minami
「知っとこ!ビットコイン図鑑」制作者。
ビットコイングッズのハンドメイド作家として活動中。