ビットコインとアルトコインの違いって何だろう?
どっちも同じようなものなのかな。
アルトコインとはビットコイン以外の仮想通貨を意味する言葉で、すでに数万を超える種類のアルトコインが存在します。
「ビットコインよりも高性能」「今から買うなら○○コイン」などのうたい文句が多く見られますが、ビットコインの有識者から見てアルトコインはどう映っているのでしょうか。
この記事は、ビットコインの有識者である東晃慈氏への動画インタビューを文章にしたものだよ。
東氏は2014年からビットコイン事業に携わっていて、仮想通貨業界の移り変わりをよく知っているから、ぜひ最後まで読んでみてね。
監修者:東晃慈
2014年の黎明期からビットコイン関連事業に取り組む国内業界の草分け的存在の一人。
Diamond Hands共同創業者/YouTubeチャンネル「ビットコイナー反省会」運営
ビットコインとアルトコイン、日本ではどっちが人気?
ビットコインとアルトコイン、日本ではどっちが人気があるのかな?
見方によって変わりますが、例えば取引高で言えば、現物取引の7割から8割くらいがビットコインです。
ユーザー数も間違いなくビットコインが一番多いという点では、何だかんだビットコインが一番人気の通貨だと思います。
東氏:ただ同時に、日本ではその他のコインもトレード・投資目的で購入する人が多く、初心者ほど色々なコインを投資したり買ったりする人が多い感じはします。
関連記事:【イラスト解説】ビットコインって何?仕組みや何に使えるのかを初心者向けにわかりやすく解説
ビットコインとアルトコインの違いは何?
アルトコインといった中でも色々なタイプのものがあるので一概には言えないのですが、一般論として言えば…
東氏:まずは分散性※がビットコインとアルトコインの大きな違いの1つ。
※中央集権型の反対で、複数のコンピュータなどに分散して機能を持たせる仕組み
国によっては法的な扱いがビットコインとそれ以外で違う。
目的だったり、最終的に何がやりたいのか、というのもビットコインとその他では違うものが大きいですね。
他にも機能性や技術的な所での違いもあります。
分散性の違い
よく言われることなのですが、「ビットコインは分散化されてる」とか、「仮想通貨は全般が分散化されてて…」とか、言う人もいるかもしれませんが。
言い換えると「管理主体がいるかどうか(管理している人がいるかどうか)」の違いだと思うんですね。
1つ初心者の人に言っておきたいのは、(メディアの)記事や動画で「○○のコインは分散化されてます」と言っていることがあるんですが。
分散化されているというのは、外部からどれくらい分散化されているか、評価したり測ったりするのが案外難しいものの1つで。
正直に言うと「○○は分散化されていて管理主体がいないです」のように言っているものの大部分は、実は「分散化されていない、管理主体がいる」みたいなものが多い、ということは1つ覚えておいてほしいですね。
それに対してビットコインは、要因は色々あるんですけど、一番歴史もあって安定していて、分散化がされている。
最も管理主体や特定の企業に影響を受けない、中立なものであるということに力を置いているもの、という所が違いなのかなと思います。
逆にいうとアルトコインは、どちらかというと分散性というよりは、機能性や性能を追求するタイプのものが多い、というのが大きな違いなのかなと思っています。
なぜ管理主体がいると問題なのかですが、一般的に有名な企業とか、政府とか、信頼できる人たちが管理している場合は、管理主体がいてもすぐに失敗することは無いんですけど。
ニュースで「仮想通貨の盗難がありました」「仮想通貨関連企業が倒産しました」等の話を聞くことがあると思うんですけど、簡単に言うとこの業界ってまだ未成熟な所が多くて。
管理をしている中心の主体の人たちが悪いこと、犯罪をしたりとか、ユーザーをだましたりってことが日常茶飯事でよくあるんですよね。
だから、この業界では分散化されていることこそ、信頼だったり安心につながる所がある。
その点ではビットコインはアルトコインと比べて差別化されていて、優れている所だと思います。
アルトコインを発行している企業が悪いことをしていても、一般の人は気が付かないかもしれないよね。
1つの企業を信頼する必要があるのは、確かにビットコインとは違うかも。
ビットコインは世界中にある1万以上のコンピューターに分散されていて、中央の管理者がいない仕組みなんだ。
創業者の影響力が強いアルトコインが多い中で、創業者不明のビットコインは性質が異なると言えるね。
法的な違い
ビットコインとアルトコインが法的にも違いがあるって、どういうこと?
国によるんですけど、アメリカのような国では、管理している人がいるかどうかで証券か・証券ではないか、というような法律的な差別化をすることがあるんですね。
今ちょうど色々な所で訴訟が起きていて、SEC(証券の規制をする政府の組織)が、簡単に言うと「管理主体がいる仮想通貨は証券である」という形の主張をして、色々なプロジェクトを訴訟しているんですね。
訴訟の結果がどうなるかは分からない部分があるんですけど、少なくともアメリカのような国では、ビットコインは明確に管理主体がいないので証券ではない。
つまりコモディティ(ゴールド・シルバーなどの自然物)のような扱いをすることが多いんですね。
それに対して、他のコインは証券・株式みたいなものだととらえられる可能性がある。
証券・株式ととらえられると、色々な規制の対象になって、使える人が制限されたり、色々なものを申請して許可を得たりしないといけないとか。
そういう所で法的な扱いが変わってくる可能性があります。
基本的にこの業界では証券認定されると色々な制限が付くことが多いので、好感されないことが多いですね。
逆に日本のような国だと、ビットコインもその他のアルトコインも法的な扱いって実は変わらなくて。
国によって温度差だったり、規制の違いがあるっていうのは覚えておいた方が良いと思います。
アメリカとは違って、日本だとビットコインとアルトコインは同じように扱われているんだね!
そうですね。日本では逆にビットコインとそれ以外のコインの差があまりよく分からない、ということもあるかもしれないですけど。
基本的にアメリカが色々なものの中心になっている部分があるので、アメリカで特定のコインが証券認定されて訴訟されて、例えば「罰金を支払ってください」「取引所でこのコインは取引できないようになりました」という風になると、価格も下がる可能性があるんですよね。
だから、法的な扱いとしても、ビットコインが一番安全・リスクが低い。
それに対して他のコインは法的な扱いが不明確なものが大部分、という感じです。
機能性の違い
「ビットコインよりも送金スピードが速い!」みたいなアルトコインをよく見かけるけど、機能性の違いはどうなんだろう?
機能性はアルトコインが「ビットコインよりも優れている」とよく言う部分の1つで。
これは色々なトレードオフ(両立できない関係性)があるんですけど、限定的には合っている所もあるのかなと思うんですよね。
例えば、よく言うのが「スマートコントラクト※」とか。
※契約内容を自動で実行する仕組み
ブロックチェーン上で複雑なプログラムを書けるんですけど、それを使って取引のサービスを提供できたりとか、多様なサービスをブロックチェーン上で構築できるのがスマートコントラクト系のチェーンの特徴ですね。
一番有名で最大なのはイーサリアムで、他にも似たようなチェーンがたくさん出てきている。
それに対してビットコインは、比較的保守的なアプローチをとることが多くて。
スマートコントラクトができるっていうのは、性能的にはメリットもあるんですけど、同時に外部から攻撃されたりとか、プログラムが予期しない動きをしてお金が盗られてしまうとか、そういうリスクもはらんでいます。
トレードオフがあるんですけど、ビットコインはブロックチェーン上でできることの機能性を制約することで、保守的でより安全に、お金としてより安全に使ってもらえるようにする、ということをどちらかというと優先しています。
機能性という点では、新しくできたブロックチェーンの方が機能があったりとか、スピードが速いとか、より安くトランザクション(取引の処理)を生成できるとか、そういうことを言うんですけど。
そこにはトレードオフ関係があるのと、ビットコインでもレイヤー2※と言われる技術・アプローチ等を使って、ビットコインの性能・機能性を上げる取り組みが続いているので。
※メインのブロックチェーンをサポートし、使いやすくする技術を指す
これは自分個人の意見になりますけど、ビットコインでもスマートコントラクトのようなものは、いずれできるようになってきますし、そういう取り組みも進んでいますし。
機能面でもビットコインが差を埋めるというか。
まあトレードオフですけど、機能面でもビットコインが進化していく、という流れもありますね。
関連記事:【漫画】ビットコインの仕組みを図解で分かりやすく解説【初心者向け】
目的の違い
アルトコインと一概に言っても色々な目的があって、例えばプライバシーを向上させることを目的としたコインとか。色々な取り組みや実験があって、一概には言えないですが。
ただ、ビットコインとその他のコインで目的の違いがあるとしたら…
ビットコインは匿名のファウンダー(創業者)・サトシナカモトさんが、ビットコインをリリースして発表した時から、分散化というのを最も強く重視している。
要は管理主体がいないし、中立のインターネット上のお金である、という所をすごく重視しているんですね。
それに対してアルトコインの多くは、実はあまり分散化されていなくて、管理主体がいると言えるものが多くて。
ビットコインのような価値の保存に向いた、デジタルゴールドのようなお金、「新しいお金・デジタルマネー」というよりは、どちらかというと株式のような形でとらえられるコインが多いです。
要は特定の企業や開発企業が頑張ってブロックチェーンを開発して、色々な機能を提供して、ユーザーが増えると価格も上がっていく、みたいな。
良くも悪くもスタートアップ(新規事業を立ち上げる企業)のような感じのものが多いですね。
それに対してビットコインはスタートアップというよりは、自然物というか、デジタルゴールドみたいな所を目指している、というのは大きな違いかと思いますね。
ビットコインはそれで言うと共通のプロトコル(規格)、インターネットのようなものを目指している。
それに対してアルトコインの人たちも「分散化されてるんだ」「自分たちもインターネットみたいなものになるのを目指しているんだ」とか、そういうことを言うんですけど。
元々の目的がかなり違く、単純にスタートアップのような感じでコインを発行している企業とか。
もしくは企業に投資をしているベンチャーキャピタリスト(投資機関)とかが「儲けるためにやっている」ようなものもかなり多いな、というのが自分の正直な意見ですね。
関連記事:サトシ・ナカモトは日本人じゃない?ビットコイン創設者の謎やポケモンとの関連性を独自考察
事業のしやすさの違い
色々な面があるんですけど、スマートコントラクトができるという面をもって、アルトコインの方が色々なサービスを構築しやすい、新しい取り組みもしやすい、自社トークンも発行しやすいとか。
そういうことを含めると、アルトコインの方が取り組みやすい部分、開発環境がそろっている部分もあると思います。
ただ、法律面について、特にアメリカのような国だとビットコインとその他のコインって規制の扱い方が全然変わってくる可能性もあるので。
例えばアルトコインを自分で発行したり、もしくはアルトコイン系のプロジェクトをやる時に何かしらのライセンスを申請しないといけない、というような可能性が結構あると思っていて。
それに対してビットコインは、ビットコインの決済をサービスに組み込むとかそれだけであれば、基本的には別途新しい規制の対象になることは無い。
技術面でどっちが入りやすいかという問題と、後は規制の話が結構重要なんですけど、法的な扱いがどうなるのか、という所で一長一短あるのかなとは思います。
リスクの違い
リスクで言えば、明確にアルトコインの方が高いと思っていますね。
よく仮想通貨って価格のボラティリティ(乱高下)が激しくて、投資をすると得する人もいれば損する人もいる、というのはよく言われるんですけど。
それは事実ではあるんですけど、ビットコインはアルトコインに比較してみればまだボラティリティが低いんですよね。比較的価格面でも安定している。
法的な扱いも、ある程度どうなるかという予想もできる点で、リスクは他のアルトコインに比べると高くないと自分は思っているんですね。
技術面にも「すごく安定しているか」「外部から攻撃されないか」、そういう点を重視している文化があるので、技術面的なリスクもアルトコインに比べると低いのかなと思います。
アルトコインはハイリスク・ハイリターンで、スタートアップへの株式投資のような側面があると思っているので。
うまく良い流れに乗って、良い銘柄というか、「これは盛り上がりそうだな」というコインに投資することで、ビットコインより価格面的にはアウトパフォーム(良い投資結果が出る)するものも一時的には結構あると思うので、ハイリスク・ハイリターンかなとは思うんですけど。
ただ長期で見ると、2~3年、もしくはもっと長いスパンで考えると、価格面的にもビットコインをアウトパフォームしているコインってほぼ無くてですね。
投資面的にもビットコインとアルトコインでは、長期で見るとビットコインの方がアウトパフォーマンスが良くて、リスクが低いというところもあるので。
リスクという観点で言うと、自分はビットコインの方が数段有利というか、そこまでリスクは無いのかなと思っています。
まあ同時にビットコイン自体もリスクはあるので、そこは当然理解しておくべきだとは思います。
アルトコインの方が儲かるイメージがあったけど、長い目で見るとビットコインの方が良い結果が出ているのは意外だよ!
短期間で見ると高騰するアルトコインもあるけど、うまく利益を上げられるのは短期の取引に慣れているトレーダーが中心だよね。
一般の人が長期的に保有する資産として考えるなら、ビットコインの方がリスクが低いかもしれないよ。
関連記事:ビットコイン以外の仮想通貨の方がおすすめなのか?安い銘柄のお値打ち感に要注意
アルトコインの中には詐欺的なもの・怪しいものも含まれている?
詐欺的なものは正直に言うと多いです。
分散化されていないっていうものは、実は目的が…もちろん本人たちはそういうことを言いませんが「コインを発行している人たちが、コインを売って儲けることが目的」だったりすることが実は多かったり、ということがありまして。
それが法律的に詐欺的かどうかは別の議論なのかもしれないですけど、明確に「これは何かユーザーに売り抜けるのが目的」「上場ゴールが目的」みたいなものもかなり多いですし。
それは気を付けた方が良いですよね。
売り抜ける…相場が下がる前に高値で売却する
上場ゴール…創業者が利益を得るために、長期的な企業価値向上ではなく上場(株式/仮想通貨などを市場で買えるようにする)を最終目的にすること
逆に「うちのコインはビットコインより良いんです、分散化されてて~」とかいうのは、嘘を含んでいる可能性もかなり多いので、そこは自分で考えて調べないといけないですよね。
詐欺的なものは前に比べると大分改善してきてはいるんですけど、それでもやっぱり多いですね。
明確に詐欺なものもありますし、法律的にも。
法律的には合法・グレーゾーンだけど、ユーザーが不利な状況で投資を煽られている、というのはよく見ます。
パッと見てそれっぽい公式サイトだったり、「大手企業と提携してます!」って言ってたりすると、つい信じちゃうかもしれないね。
影響力のあるインフルエンサーに広告依頼を出して、うまく宣伝活動をしているアルトコインもあるんだ。
公式やメディア記事・SNSで書かれていることが全て正しいとは限らないから、自分でよく調べないといけないよ。
関連記事:ビットコインは詐欺なのか?詐欺事件の手口・仮想通貨が詐欺と言われる原因を解説
ビットコインの価格が下がるとアルトコインも連動して下がるのはなぜ?
単純にビットコインが一番時価総額が大きいコインなので、そこに他のコインもつられていく、ということなんですよね、基本的には。
以前の方がビットコインとアルトコインの相関性は高くて、ビットコインの動きで他のものも全部引っ張られる、みたいなことが多かったんですけど。
最近はその傾向が若干小さくなってきているんですけど、それでも何だかんだビットコインに他のものがつられている、そんな感じですね。
それから、アルトコインってスタートアップ投資みたいな所が多くて、株式投資のような側面があると思っているんですけど。
同時に違う所があるとすると、株式だったら各企業の決算を見たり、パフォーマンスを調べることで、企業ごとの相関性…同じ業界ならもちろん相関性はあると思うんですけど、違う業界だったらあんまり相関性はない、というのが自分の認識なんですけど。
ただ、仮想通貨の世界においては、「ビットコインとは違うんだ」「ビットコインより優れているんだ」と言っているものも含めて、何だかんだビットコインに全部影響を受けている。
その点では、それぞれがある意味競争関係にあって相関しちゃっている、という所はありますよね。
だから「ビットコインとアルトコインは違う」と言ったんですけれど。
それはビットコインの視点から見るとそう思うんだけど、アルトコインは結局ビットコインに引っ張られてるだけの所が多いので、価格的には。
投資家としては全部同じようなものと認識して、同じような動きをすることが多い、ということですよね。
関連記事:ビットコインの価格推移!10年以上の歴史をグラフ付きで解説
ビットコインとアルトコインの価格の相関関係についてどう思う?
2023年の上半期にはアルトコインの価格が伸び悩む中、ビットコインが上昇した時期があったけど…
1つは規制の話、SEC(アメリカの規制当局)からの証券規制が厳しくなっていて、ビットコイン以外のアルトコインの不透明感があり、ビットコインの方が価格としては強い、というのが1つの要因です。
もう1つはビットコインの現物ETFですね。ETFを簡単に言うと、機関投資家がビットコインに投資をしやすくなるような環境が、急速にアメリカで進んでいまして。
その他のアルトコインに関してはETFに関する話は全然出ていないので。
ビットコインはウォールストリートの人たちとか、既存金融の人たちが今かなり関心を示していて。
彼ら機関投資家のお金が入ってくる期待感もあって、今年はビットコインが特に強い動きをしているって感じですね。
ETF…株式と同様に証券取引所に上場している金融商品
機関投資家…顧客から資金を集め、巨額の投資運用を行う組織
ウォールストリート…ニューヨーク・シティにある金融街
関連記事:ビットコインETFが日本で買える日は来るのか?いつ承認されたか・承認時の価格チャートを紹介
ビットコインとアルトコイン、日本と海外の空気感の違いは?
そうですね、かなり違うと思います。
特に日本はビットコインに対する認識が悲観的な人が多い国、という調査があったりするんですね、世界的に色々な国と比べても。
国によりますが、例えばアフリカのナイジェリアはビットコインの保有率がすごく高いのと、自国通貨が弱いので、ビットコインに対する認知と期待感っていうのが日本に比べると圧倒的に高い。そういう国もあります。
アメリカのような国でも、日本とは認識の違う所が結構あると思っていて。
ビットコインとその他のコインで法的な扱いが変わってくる可能性があるとか、アメリカでは議論が進んでいるんですけど。
つまり、ビットコインは比較的リスクが低くて、手が出しやすい仮想通貨だとアメリカではとらえられていて。
その他のコインとビットコインの認識が違うんですよね、リスク面とかでも。
後はアメリカではマイニング産業がすごく大きいこともあって。ビットコインのマイニング産業※ですね。
※取引承認に必要な計算作業を行い、報酬に仮想通貨をもらえる仕組み
だから、アメリカではビットコインとその他のアルトコインを分ける動きが進んでいるのと、政治家とか既存金融だったり、企業だったりも入っている、期待感を持っているっていうのが大きな違いなのかなと思います。
それに対して日本は、法律面的にもビットコインとその他があまり変わらないですし、政府もどちらかというとWeb3※とか、いわゆるクリプト※とか、アルトコイン系の話が多いんですよね。NFT※とか。
要はトークンを自社で発行してそれを売ってとか、そういう話が多いんですよ。
だから、ビットコインとは違う所で盛り上がっているというのが日本の特徴なのかなと思います。
Web3…「ブロックチェーン技術を活用した分散型のインターネット」などの意味で使われる言葉
クリプト…ブロックチェーン、仮想通貨全般などの意
NFT…代替できないトークンで、アートやゲームなどのデジタルデータに使われる
アジアの他の国でも、日本のような動きがあったりするんですけど。
自分は色々な国に出張に行ったりするんですけど、日本はそうですね、自分もそうですがビットコイン関連に取り組んでいる人とか、比較的大きなユーザーコミュニティとかがあるにはあるし。
取引高もビットコインが何だかんだ一番大きいという面では、ビットコインが人気っていう側面もあるんですけど。
業界関係者の中では、どちらかというとビットコイン以外のプロジェクトに集中している人の方が多い、というのが日本とアメリカなどの国との違いなのかなと思います。
海外では、ビットコインの活用を目指す企業が多いんだね!
日本ではビットコイン以外のアルトコインを活用したり、自社で新しいコインを発行したりする企業が多いというのは興味深いよね。
関連記事:ビットコインのマイニングとは?現在の報酬や終了時期・やり方や仕組みを紹介
ビットコインとアルトコインは今後どうなる?
難しいですよね…例えば価格の予想とかをすることはできますけど、予想をしても当たらないことが正直多いですし。
ただ、ETFの話なども含めて、ビットコインがこの数か月、1年、価格的にも強いというのは比較的予想しやすいことの1つではないですけど。
さらに長期で見ると、価格面で見ても、数年単位以上で見るとビットコインを3年、5年、もしくはもっと長い期間でビットコイン価格をアウトパフォームしているコインって、ほとんどない。
ゼロに近いと思うんですけど。
つまり、ビットコインは基本的に長期を見すえて取り組んだり、投資をしたりするのに適切なもの。
それに対してアルトコインはやっぱり流行り廃りがあるので、一時的に盛り上がるとすごくユーザーも増えたり価格も上がったりとか、企業と連携したりとかがあると思うんですけど。
長い視点で考えた時に、「果たしてそれらがどれくらい生き残れるのか」という所は非常に不明瞭な部分が多いです。
その点では自分は例えば「10年後にビットコインがどうなっているか」という風に予想してくださいと言われると、多分今よりユーザー数も多いですし、色々なサービスだったりができていて、色々な企業だったりとかがビットコインを保有したり。
国によってはすでにビットコインを法定通貨化している、戦略的に法定通貨化している所が出てきていて、おそらくそういう事例が増えているだろうと。
ビットコインはより普及しているだろうと思えて、それは結構自信を持って言えるんですけど。
他のアルトコインに関しては、同じようなことを自信を持って言えるコインは、少なくとも自分はほとんどないですね。
唯一可能性があるとしたらイーサリアムがアルトコインの中では一番大きいもので、開発エコシステムも活発で、ビットコインとある程度の差別化もできている、という所ではある程度そういう予想もできるかもしれないんですけど。
それ以下のアルトコインで言うと、やっぱり長い期間、ずっとコミュニティや勢力を保ち続けているコインってほとんどないので。
「どうなるか」と言われると分からない、というのが正解なんですけど、どちらかと言うとビットコインと比較して相対的に見ると悲観的というか、そんなに生き残っているコインはほとんど無いんだろうな、という気はしています。
長く見れば見るほどそういう考えになっちゃいますね。
まとめ・ビットコインとアルトコインの違い
ビットコインとアルトコインには、様々な違いがあるんだね!
日本では「仮想通貨」とひとくくりに考える人が多いけど、国によっては別物ととらえる動きがあるのは知らなかったよ。
ビットコインはゴールドのような自然物、アルトコインは企業が発行する株式のようなコイン、ってとらえ方があると考えると、何だか全然別物っていう感じがするね。
日本では「仮想通貨もビットコインも怪しい」とか、「ビットコインの価格が上がるなら、他の新しい〇〇コインも同じように上がるかも」という考えの人がいるよね。
アルトコイン投資を否定するわけではないけど、投資をするならそのコインが本当に分散しているかとか、規制面・リスクについてもよく調べるのが大切だよ。
よく分からないアルトコインに手を出す前に、まずはビットコインのことをちゃんと知っておくのも大事かもって思ったよ。
ビットコインについて、もっと知っとこ!