ビットコインの活用方法が知りたいな。
世界ではどんな風にビットコインを使っているんだろう?
価格の上げ下げが注目されやすいビットコインですが、世界では投資以外の目的でビットコインを利用している人も多くいます。
実用性のある使い方が広がることで、様々な国や地域でビットコインの活用が進むかもしれません。
この記事では、海外でビットコインが使われている13の活用事例を解説するよ。
本記事のざっくりまとめ
- ビットコインの活用方法として、送金スピードの速さ・手数料の安さを生かした事例が挙げられる
- ネット環境があれば世界中のどこにでも送れる他、ガラケー(旧式の携帯電話)でビットコインにアクセスできる事例もある
- 日本でもビットコインを決済に使える店がある他、超少額のビットコインを投げ銭できるアプリも利用されている
【ビットコイン】実用性のある活用事例
ビットコインは世界でどのように活用されているのかな?
ビットコインの特性を生かした、実用性のあるビットコインの活用方法を紹介するよ。
- フィリピン|国境を越えてビットコインを送る
- アフガニスタン|女性を救う給与支払い
- ウクライナ|銀行よりもスピーディな通貨
- 世界各地|ビットコインで給与支払い
- トルコ|資産の保全
- ナイジェリア|政府による口座凍結から資産を守る
- トンガ|噴火・津波被害へのビットコイン寄付
- アフリカ|インターネット接続なしでビットコインにアクセス
- 世界各地|非営利団体によるビットコイン寄付の受付
- エルサルバドル|法定通貨としてビットコインを採用
- スイス・ルガーノ|ビットコインで公共料金支払い
- ブータン|マイニングで余剰電力を収益化
- ケニア|ビットコインと小規模発電の組み合わせ
フィリピン|国境を越えてビットコインを送る
アメリカからフィリピンへビットコインが瞬時に到着
YOU CAN SEND AS LITTLE AS 1 PESO (0.018 USD) OVER LIGHTNING ⚡️
— Pouch (@Pouch_PH) March 13, 2023
From the US to Boracay (@BtcRetreat) Philippines instantly. 🇺🇲🤝🇵🇭
No shitcoins or stablecoins involved. pic.twitter.com/xVOGSpPh6T
フィリピンでは人口の1割が出稼ぎ労働者として海外で働いており、母国に住む家族への海外送金が活発に行われています。
コストが高い従来の送金方法の代替策として、ビットコインを使った送金サービスが広がりを見せています。
高速送金ができるビットコインの「ライトニングネットワーク」を活用し、アメリカから米ドルをフィリピンペソに変換して送信することも可能です。
フィリピンの送金市場は世界的に見てもすごく大きくて、2022年の送金受取額が世界で4番目※だったみたいだよ!
※出典:The world bank
簡単に送金できるビットコインのニーズがあるかもしれないね。
なお、フィリピンでは300店舗以上がビットコイン決済を受け入れていて、アジアの中でもビットコイン利用が進む国の1つなんだ。
アフガニスタン|女性を救う給与支払い
アフガンの若き女性CEOは激しい性差別と弾圧社会の中でも女子へのオンライン教育の道を切り開き、働く女性にはビットコインで報酬を送る。インタビューリンクは元ツイのコメ欄に。Study #Bitcoin https://t.co/SuT5EAHORd
— Kate 🟢⚡️ (@shungiku2010) September 29, 2023
アフガニスタンは女性の雇用や教育に制限を課しており、女性が金融サービスにアクセスすることも難しい状況にあります。
現金で支払われた報酬が夫や父親に没収されることもあり、女性の経済活動が妨げられているのです。
ビットコインによる給与支払いを受けることで、強権的な人々から資産を隠し、女性が経済的自立できる1つの機会を得られる可能性があります。
しばらくして、女性従業員のうちの一人が身の危険を理由に国外亡命せざるをえなくなった。彼女はビットコインを保管するスマートフォンを持ってアフガニスタンを出国し、イラン、トルコを経由してドイツに辿り着いた。コツコツ貯めて大事に保管していたビットコインをユーロに交換し、ドイツで新生活を始めた。
出典:ビットコインの歩き方 世界の今を知るとビットコインが見えてくる(著:Alex Gladstein/訳:練木照子)
アフガニスタンでは女性の権利が奪われていて、経済活動も制限されているんだね…。
銀行口座の開設ができなくても利用できるビットコインは、アフガニスタンの女性にとって1つの希望となり得るかもしれないね。
ウクライナ|銀行よりもスピーディな通貨
ウクライナでは、国境封鎖前に国外への脱出を行うために、ビットコインを活用した20歳の男性のニュースが報じられています。
ATMが十分に機能せずに長蛇の列となる中で、男性は友人との直接取引を行い、ビットコイン貯金をポーランドの通貨に交換しました。
男性がポーランドに入国した2時間後に国境が閉鎖されており、ビットコインの利便性や取引スピードの速さが功を奏した事例といえます。
男性は約2000ドルのビットコインが入ったメモリを持って国境を超えたそうだよ。
ビットコインを持っていなかったら、貯金をまったく下ろせなかったのかもしれないね。
自分で管理できるビットコインは、こういった形で活かされるっていうのがよく分かるよ。
世界各地|ビットコインで給与支払い
ビットコイン開発企業の中には、ビットコインによる給与支払いが行われている企業も数多く存在します。
国境を越えて勤務する従業員に対し、どの国に住んでいても共通の価値を持つビットコインを簡単に送れます。
別の通貨に換える手間や仲介業者へ支払うコストも必要なく、迅速な給与支払いが可能です。
BitwageやStrikeなどの決済サービスを使って、世界で様々な企業がビットコインによる給与支払いをしているんだね。
各国で働くフリーランスへの送金手段として、ビットコインはすごく便利そうだよ。
アメリカでは決済サービスのStrikeを利用すれば、自分の給与をビットコインに自動で変換することもできるんだ。
それから、ビットコインの大量保有で知られるマイクロストラテジーは、従業員が確定拠出型年金の投資先にビットコインを選べる仕組みを導入しているよ。
トルコ|資産の保全
法定通貨の価値の下落が進むトルコでは、インフレからの避難先にビットコインを保有する動きが起きています。
2016年に0.3ドル前後だったトルコリラは、2024年1月には0.033ドル前後を推移しており、8年で10分の1近く下落した計算です。
今後もインフレが加速する国において、自国通貨よりも価格が安定する資産としてビットコインが選ばれるかもしれません。
なお、仮想通貨取引所のバイナンスでは、2023年の9月にトルコリラが最も主要な法定通貨取引ペアとなっていたよ。
トルコリラによる活発な取引が行われているのがうかがえるね。
ビットコインは発行枚数が限られていて希少性があるし、価値の貯蔵手段として認識されていくのかもしれないね!
関連記事:ビットコインはなぜ価値がある?有識者にインタビュー【価値がなくなる可能性は?】
ナイジェリア|政府による口座凍結から資産を守る
ナイジェリアでは2020年、警察の残虐行為への抗議デモが行われた際に、政府が民間組織や個人の銀行口座を凍結する取り締まりを行いました。
これを機に仮想通貨での寄付活動が広がり、政府から仮想通貨禁止令が出される中でもピアツーピア(個人間)取引が盛んに行われています。
2023年にChainalysisが行った、日常的に仮想通貨が使われる国の調査によると、ナイジェリアはインドに次いで2位にランクインしています。
日本だと、政府から銀行口座が凍結されるってイメージがつかみにくいけど、世界ではそういうことも起きているんだね…。
2023年12月にはナイジェリアの仮想通貨禁止令が解除されたんだ。
法定通貨ナイラの価値が下がっていることもあり、ビットコインの取引がさらに進むかもしれないね。
日常的にビットコインなどの仮想通貨の使用が進んでいる国ランキング
Want a sneak peek in the meantime? Here’s the top 10:
— Chainalysis (@chainalysis) September 12, 2023
1. India 🇮🇳
2. Nigeria 🇳🇬
3. Vietnam 🇻🇳
4. United States 🇺🇲
5. Ukraine 🇺🇦
6. Philippines 🇵🇭
7. Indonesia 🇮🇩
8.Pakistan 🇵🇰
9. Brazil 🇧🇷
10. Thailand 🇹🇭
1位:インド 2位:ナイジェリア 3位:ベトナム。日本は18位
トンガ|噴火・津波被害へのビットコイン寄付
2022年に発生したトンガの海底火山噴火の際、復興支援のためにビットコインによる寄付が受け付けられました。
海底ケーブルが断線して送金手段が限られる中、ビットコイン衛星キットによる送金が実施されています。
トンガではビットコインを法定通貨化する議論が起きている他、火山熱を利用したマイニング事業構想も行われています。
インターネットの通信網が普段通りに使えない中で、ビットコインによる寄付が早い段階から行われていたんだね!
日本からもビットコインを寄付する動きが起きていたよ。
遠く離れた国にも、安い手数料で素早く届くビットコインは便利だよね。
少額ですがトンガにビットコインで寄付しました。
— ちょめじ (@ch0meji) January 21, 2022
手数料は142satoshi(6円)
送金時間は5分でした。
通信等は現状遮断されているそうですが衛星を使ってビットコインを受け取り住人のメッシュネットワークを使って配布したいらしい。まぁすぐ使えるってわけじゃないけど気持ち程度に。 https://t.co/F0HDGZJrkM
アフリカ|インターネット接続なしでビットコインにアクセス
アフリカのガーナ・ナイジェリア・ナミビアなどの7か国では、「Machankura」というツールを使ってフィーチャーフォンからビットコインにアクセスできます。
フィーチャーフォン…スマホより前からある携帯電話(ガラケー)
Machankuraに登録したユーザーは、他のユーザーの電話番号やライトニングアドレスに向けてビットコインを送れます。
インターネット接続ができない発展途上国において、金融サービスを利用できる1つのツールとして利用される可能性があります。
スマホの利用者数は世界人口の49%、フィーチャーフォンの利用者数は世界人口の8%(約6億人)なんだ。
出典:GSMA/モバイル・インターネット接続の現状2023(SOMIC)
サハラ以南のアフリカは、インターネット利用率が59%にとどまっているんだね。
テキストメッセージでビットコインを送れるツールは需要があるかもしれないよ。
世界各地|非営利団体によるビットコイン寄付の受付
@Btchubafrica grand opening, feeling grateful and honored to be apart of this huge project.
— Josh Wiltord (@JoshWiltord) September 14, 2023
A big thank you to my founder @meronina and @HRF
Big things are coming
Kindly consider a donation to this effort
Stay tuned! #Bitcoin pic.twitter.com/yEjsENNvaD
ネット環境が十分でない地域にビットコインを使って支援する方法として、ビットコイン寄付を受け付けているチャリティーを利用する方法が挙げられます。
世界的なNGOから地元の非営利団体まで、様々な組織がビットコインの寄付を受け入れています。
非営利団体の「Human Rights Foundation」はビットコイン寄付に対応しており、ウェブサイト上からQRコードを使って送金可能です。
スマホも銀行口座も持っていない人にはビットコインは届かないのかなって思っていたけど、ビットコインに対応している非営利団体に送るというのは1つの手段になるかもしれないね。
途上国においては、従来の金融インフラ(銀行の支店網やATM)を整備するよりも、衛星を使ってインターネットインフラを整える方がスムーズにできる場合があるんだ。
そういった場所では、今後ビットコインを直接送れる環境ができるかもしれないね。
エルサルバドル|法定通貨としてビットコインを採用
ビットコイン決済のQRコードが設置されている
中央アメリカのエルサルバドルでは、国が認めた「法定通貨」としてビットコインが利用されています。
一部のお店ではビットコインを使った決済が可能です。
所得税などを非課税とする「ビットコインシティ」の創設が掲げられており、地熱エネルギーを活用したビットコインのマイニング事業も進められています。
エルサルバドルでビットコインが使える店(一例)
- 一部の小売店
- マクドナルド
- スターバックス
エルサルバドルは海外に暮らす人が多い国で、自国への送金に高い手数料が発生しているんだ。
世界で初めてビットコインを法定通貨にした国を応援するために、様々なビットコイン関連企業がエルサルバドルでの事業を進めているよ。
人々の間では、まだビットコインは広く普及していないんだね。
2024年からはビットコイン教育が公立学校のカリキュラムに入るみたいだし、今後どうなっていくかもチェックしたいな。
スイス・ルガーノ|ビットコインで公共料金支払い
Come to Lugano and have a pizza paying with #bitcoin at Commercio! 🍕#LuganoPlanB pic.twitter.com/hRSgkXJLac
— Lugano Plan ₿ (@LuganoPlanB) November 17, 2022
スイスのルガーノ市では、ビットコインなど3銘柄が事実上の法定通貨として扱われています。
2023年12月には、税金や公共料金の支払いにビットコインやテザーを利用できるようになりました。
ルガーノ市はブロックチェーン技術の実験を積極的に行っており、ビットコイン技術を基盤とした財政システムの変革を目指しています。
ルガーノ市では100店舗以上でビットコイン決済が導入されているよ。
店舗側はビットコインによる売り上げ金を、即座にスイスフランに自動交換できるんだ。
企業を設立する時の出資金も、ビットコインを利用できるんだね。
最低10万スイスフラン分のビットコインを持っていれば登記できるみたいだよ。
ブータン|マイニングで余剰電力を収益化
ブータンでは2019年からビットコインのマイニング事業を開始しており、政府系投資ファンドによる水力発電のマイニングを行っています。
マイニング…ビットコインのトランザクション(取引)を確認して、ブロックチェーンに正しく書き込むこと。取引を承認した人は報酬としてビットコインがもらえる
マイニングは様々な国で行われている
- ブータン
→ヒマラヤ山脈の豊富な水力発電資源を活用 - パラグアイ
→イタイプ・ダムの余剰電力を使ったマイニング - アメリカ
→テキサス州でフレアガス(油田から発生する余剰ガス)を活用したマイニングを実施
発電量が季節や天候に左右される再生可能エネルギーの余剰電力を、ビットコインのマイニングに活用する事例が増えているよ。
マイニングと一緒に、再生可能エネルギーの開発も進んだら素敵だね!
関連記事:ビットコインのマイニングとは?現在の報酬や終了時期・やり方や仕組みを紹介
ケニア|ビットコインと小規模発電の組み合わせ
🤩#Bitcoin mining improving the economics of a hydro power plant in 🇰🇪 Kenya pic.twitter.com/KgYKhzHq8u
— Luxor Technology 🟧⛏️ (@LuxorTechnology) January 21, 2024
電気のない生活を強いられてきた人々が、ビットコインと小規模発電の組み合わせによって、電気を利用できるようになったというユースケースもあります。
アフリカの小さな村で小型の水力発電所を建設する場合、余剰電力が無駄になる上に採算が合わない、という問題がありました。
余剰電力をビットコインのマイニングに利用することで、マイニングの収益を初期投資のコスト回収にあてつつ、安定した電力を持続的に供給できる仕組みとなっています。
安定した電力のない村に、地域の生態系を大きく阻害しない形で電力を供給しているんだね!
行き場がなく安い再生可能エネルギーとビットコインを組み合わせる取り組みは、今後も様々な事例が生まれるかもしれないね。
日本ではビットコインの活用方法はないのか?
世界でビットコインの実用化が進んでいるのは分かったけど、日本では使い道がないのかな?
日本でもビットコインは使われているよ!
実用性のあるビットコインの活用方法をいくつか紹介するね。
店頭・オンラインショップの決済
店での買い物やオンラインショッピングなど、決済手段にビットコインを使える店が増えています。
世界共通の通貨であるビットコインは、日本でも海外でも両替なしでそのまま決済できるのが特徴です。
外国人観光客・新しい顧客層の獲得や、ビットコインのユースケース拡大を目指して、ビットコイン決済を受け付ける個人店舗やキッチンカーも登場しています。
カフェやバー、ヘアサロンなど、ビットコイン決済が使える個人経営のお店がいくつもあるんだね!
ビットコイン決済で買い物できる、フリーマーケットのイベントも行われているよ。
ビットコインの「ライトニングネットワーク」という技術を使った、安くて素早い決済の仕組みが開発されているんだ。
高円寺で行われたライトニングフリマ
高円寺ライトニングフリマでBTC LN決済をたくさんしてきました。思った以上に盛り上がっていてビットコイナーのパワーを感じました。#高円寺ライトニングフリマ pic.twitter.com/J4lqTOLY5Q
— BBB(本物) (@project_bbb) November 19, 2023
関連記事:ライトニングマルシェとは?ビットコイン好きな人々の草の根活動を紹介
超少額のチップを投げる
ポッドキャストアプリのFountainで
— Shigeru Minami (@kiterugumatic) January 23, 2024
簡単にsatsが送れるのが面白いです
大体6円分くらいのビットコインが数秒で投げられました
聴いてるとたまにsatsがもらえるのも良いですね
↓リバタリマン・ラジオ(@libertariman)に送ったところです pic.twitter.com/6ydnvjq7ZS
ポッドキャストアプリの「Fountain」では、数円程度のsatsをチップとして気軽に投げられます。
※1sats=0.00000001ビットコイン
「いいね」をする感覚で、配信者に向けて数秒で投げ銭できます。
なお、Fountainアプリではポッドキャストを聴いてsatsをもらえる仕組みもあり、「コンテンツを聴いて貯まったsatsを投げ銭する」という使い方も可能です。
分散型SNSの「Nostr」でも、投稿に対して1sats単位で投げ銭ができるんだね!
従来の支払いシステムでは、超少額決済はコストを考えると非現実的だったんだ。
これまでのお金とは違う、独自の特徴を持ったビットコインならではの開発が進められているよ。
メルカリでビットコイン決済が開始
メルカリがフリマアプリでビットコイン決済導入へ、6月までにサービス拡充計画=報道https://t.co/LkWTa84tze
— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) January 7, 2024
フリマサービスのメルカリは、ビットコインを使ってアプリ上の商品を購入できるサービスを開始しました。
メルカリでは売上金やポイントを活用してビットコイン売買ができるサービスが始まっており、すでに利用者数は100万人を超えています。
月間2,200万人以上(2023年7月時点)に利用されているメルカリをきっかけにして、ビットコインを活用する人が増えるかもしれません。
メルカリでビットコイン取引サービスを使っている人は、約8割が仮想通貨の未経験者なんだ。
※2023年6月時点
利用している人も多いサービスだし、日本でのビットコイン普及につながるといいね!
関連記事:メルカリのビットコイン取引&決済をやってみた!評判やデメリットも紹介
関連記事:アジャイルエナジーXのビットコインマイニングとは?東京電力子会社の取り組みを解説
ビットコインの特性から活用事例を見る
ここまで紹介した活用事例は、ビットコインの特性を様々な形で生かしています。
ビットコインの特性から見た活用事例
- 分散型
→中央の銀行などを経由せずに、送りたい人に直接送れる。
(例:フィリピン|国境を越えてビットコインを送る) - トラストレス(信頼が不要)
→取引がネットワークによって検証されるため、取引の正確性について第三者を信頼する必要がない。政治的・経済的な不安定性が高い地域で価値を発揮する
(例:ナイジェリア|政府による口座凍結から資産を守る) - 手数料が安い
→国際取引がしやすくなる他、従来はコスト面で難しかったマイクロペイメント(少額取引)ができるようになる
(例:超少額のチップを投げる)
ビットコインならではの特性を生かした事例もあるし、「ビットコインでなくてもできるかも?」っていう事例もあるね。
例えば、「ビットコインを非営利団体に寄付する」っていうのは、「非営利団体が適切にビットコインを活用しているか」を信じないといけないから、ビットコインの分散性やトラストレスとは少し違う側面がありそうだよ。
今回の記事はビットコインが世界でどのように使われているかを伝えるために、様々な事例を幅広く紹介することを重視しているよ。
「ビットコインは実用性がない!」って考える人もいるかもしれないけど、実際には様々な形で活用されているし、「ビットコインという選択肢があることで、生活を変える機会を得られる人がいる」というのも知っておいてほしいな。
【まとめ】ビットコインの実用化は徐々に進んでいる!
ビットコインの実用性・ポイントまとめ
- ビットコインの活用方法として、送金スピードの速さ・手数料の安さを生かした事例が挙げられる
- ネット環境があればどこにでも送れる他、ガラケー(旧式の携帯電話)でビットコインにアクセスできる事例もある
- 日本でもビットコインを決済に使える店がある他、超少額のビットコインを投げ銭できるアプリも利用されている
ビットコインはこれまでの送金方法に比べてスピーディだし、手数料も安いから、様々な場面で実際に使われているんだね!
インフレの激しい国では、ビットコインを保有することで資産を守ろうとしている人もいるよ。
それから、世界では個人の銀行口座が凍結される事例が発生していて、自分で管理できるビットコインが重宝されることもあるんだ。
ビットコインって何だか難しそうだし、よく分からないから何となく不安だったけど、他にも色々知りたいなって思ったよ。
ビットコインについて、もっと知っとこ!
関連記事:【イラスト解説】ビットコインって何?仕組みや何に使えるのかを初心者向けにわかりやすく解説
関連記事:【漫画】ビットコインの仕組みを図解で分かりやすく解説【初心者向け】
執筆者:Shigeru Minami
「知っとこ!ビットコイン図鑑」制作者。
ビットコイングッズのハンドメイド作家として活動中。