ビットコインのこれまでの価格推移が知りたいな。
今でこそ数百万円の価格で取引されているビットコインですが、誕生直後は非常に安い価格で売買されていました。
様々な要因で暴落・急騰を繰り返しつつ、長期的に見ると上昇してきた歴史があります。
この記事では、ビットコインの価格推移や歴史について、価格チャートを交えて解説するよ。
ビットコインの価格推移の歴史【グラフで解説】
ビットコインはどのように価格推移してきたのかな?
2008年10月、匿名の人物「サトシ・ナカモト」がビットコインの論文を発表し、2009年に初めて価格がついたんだ。
ビットコインの価格推移の歴史を順番に見ていこう。
2009年の価格推移|ビットコイン誕生
2009年1月3日、サトシ・ナカモトを名乗る人物が最初のビットコインのブロックを生成しました。
最初のビットコイン取引は2009年1月12日、サトシ・ナカモトからコンピューター科学者のハル・フィニーに10BTCが送金されています。
最初に価格がついたのは2009年10月5日、1BTCあたり約0.00076ドル(当時レート約0.7円)でした。
最初のビットコイン売買サービスと呼ばれるサイト「New Liberty Standard」で交換レートが提示されており、この時の時価はビットコインのマイニングにかかる電気代を元に算出されています。
ビットコインの最初の価格は、1枚1円以下だったんだね!
当時はギーク(コンピューターに熱中している人)を中心にビットコインのマイニング(承認・生成)が行われていて、まだまだ知名度が低い段階なんだ。
関連記事:サトシ・ナカモトは日本人じゃない?ビットコイン創設者の謎やポケモンとの関連性を独自考察
関連記事:ビットコインのマイニングとは?現在の報酬や終了時期・やり方や仕組みを紹介
2010年の価格推移|ビットコインでピザを購入
2010年5月22日、フロリダ州に住むプログラマーが10000BTCでピザ2枚を購入し、初めてのビットコイン決済が成立しました。
当時の交換レートは1BTC=約0.0025ドル(当時レート約0.22円)です。
2010年7月には最初のビットコイン取引所「Mt.Gox(マウントゴックス)」が開設され、ビットコインの取引がしやすくなったことで価格にも良い影響を与えています。
7月には1BTC=約7円に上昇しました。
ピザ2枚が10000ビットコイン!今考えると、すごい金額のビットコインがピザ代に使われたんだね。
ちなみに、ビットコイン初の取引を記念して、5月22日は「ビットコイン・ピザ・デー」としてコミュニティで親しまれているよ。
関連記事:ビットコインとピザの関係は?ピザ2枚とビットコインが交換された出来事を紹介
2011年の価格推移|初のバブル&取引所のハッキング
2011年4月16日、世界的なニュース誌の「TIME」がビットコインを特集し、ビットコインの知名度が拡大するきっかけとなりました。
価格も1BTC=約80円前後に上昇しています。
5月にはビットコインの決済サービス「BitPay」も開始し、ビットコインがメディアに取り上げられたことも重なって、6月12日には一時1BTC=約1,400円まで高騰しました。
しかし、6月19日に最大手のビットコイン取引所「マウントゴックス」がハッキングを受け、ビットコインやユーザー情報・パスワードが流出しました。
ビットコインへの不安感が広がり、11月には170円台まで下落しました。
2010年7月に7円だったビットコインが、1年で200倍に跳ね上がったんだね!
ただ、この年はハッキングが問題になったことが残念だよ。
取引所のセキュリティに問題があったのだけど、「ビットコイン自体に問題があって盗まれた」と考える人も少なくなかったんだ。
2012年の価格推移|最初の半減期
2012年は前年に比べると価格が安定しており、年間を通して5ドル~13ドルの範囲で価格推移しました。
11月15日にはブログソフトウェア「WordPress」がビットコイン決済を導入しています。
2012年11月28日には、ビットコイン初の半減期が初めて実施されました。
半減期はマイニング報酬が減る(新しく生成されるビットコインの数が半分になる)イベントで、マイニングによるビットコインの供給ペースが減少しました。
2012年の年末には、また1,100円台まで戻ってきたんだね!
ビットコインを取引する市場も少しずつ整備されているよ。
海外での主要取引所であるBitstampやKrakenは2011年、Coinbaseは2012年に設立されたんだ。
関連記事:【過去チャート一覧】ビットコインの半減期とは?2024年のいつ頃?仕組みをわかりやすく解説
2013年の価格推移|2度目のビットコインバブル
2013年にはキプロス危機によって法定通貨や銀行への信用が低下し、避難通貨としてビットコインを保有する動きが活発化します。
3月には一時1BTC=約4,500円に上昇しました。
10月14日、中国ネットサービス大手のバイドゥがビットコイン決済導入を発表し、中国人投資家のビットコイン投機熱が高まったこともあり1BTC=15,000円に高騰します。
12月4日にはNHKが「ニュースウォッチ9」でビットコイン特集を放送し、日本での知名度拡大をさらなる追い風にして1BTC=約12万円台まで急騰しました。
1ビットコインが12万円!また一気に価格が上昇したんだね!
ただ、12月5日には中国政府がビットコインへの規制を発表して、価格に大きな影響が出たんだ。
ビットコインに関わる金融サービスが禁止され、バイドゥのビットコイン決済も中止されたよ。
2014年の価格推移|マウントゴックスの崩壊
2014年2月25日、当時最大級のビットコイン取引所だった「マウントゴックス」のウェブサイトが停止します。
28日に顧客の75万BTC・自社保有分10万BTC・預かり金28億円の流出が発表され、4月には破産手続きが開始しました。(当時レートで470億円相当の被害額)
年初に9万円台を推移していたビットコインは年末に3万円台まで下落しており、前年とは一転して下落の年を迎えています。
しかし、大手IT企業のDellやマイクロソフトがビットコイン決済を採用、赤十字がビットコイン寄付の受付を開始するなど、明るい話題も見られました。
マウントゴックスは破産してしまったんだね…。
マウントゴックス利用者への弁済(債務の弁償)は、2023年時点でもなかなか進んでいないんだ。
関連記事:ビットコインのハッキング事件|なぜ流出?日本の取引所で起きた仮想通貨の盗難
2015年の価格推移|市場の安定化
2015年は年間を通して2万円~5万円台を推移し、ビットコインの価格が比較的安定した年となりました。
1月5日には海外取引所Bitstampのホットウォレットから19,000BTCがハッキングを受け、一時2万円前後まで下落したものの、その後は緩やかな回復傾向が見られます。
10月22日、EUの欧州司法裁判所はビットコイン取引に付加価値税(VAT)を課さないという判断を下し、ビットコインの重要な法的位置づけがなされました。
ビットコイン市場にポジティブなニュースとして受け止められ、年末には5万円台まで上昇しました。
2014年の下落の年を乗り越えて、2015年は緩やかに価格が上昇したんだね。
アメリカではビットコイン事業者に対して「Bit License(ビットライセンス)」という免許制度を導入するなど、各方面で法整備が行われているよ。
関連記事:ビットコインを昔買ってたら?10年前に買ってたら何倍になったのか解説
2016年の価格推移|2回目の半減期
2016年も前年に引き続き、価格が緩やかに上昇した年となりました。
年初価格は約5万円台、年末価格は約10万円台です。
7月9日には2回目の半減期を迎え、マイニング報酬の減少にともないビットコインの供給ペースも減少しています。
緩やかに上昇と言っても、年初から1年で2倍になっているのはすごいなぁ。
2016年にはゲーム配信サービス「Steam」や、総合エンタメサイト「DMM.com」がビットコイン決済を採用しているよ。
関連記事:ビットコインの成功者は?日本人の仮想通貨保有者数・注意すべき詐欺の話も紹介
ビットコインの価格推移の歴史【ビットコイナー反省会の記録】
2017年以降は、ビットコインはどのように価格推移してきたのかな?
ここからは、Youtube動画「ビットコイナー反省会」にて、仮想NISHIさんが作成したチャートをもとに紹介するよ。
動画内の歴史ふり返りでは、いろいろなぶっちゃけトークが飛び交っていて面白いから、そちらもぜひ見てみてね。
2017年の価格推移|ビットコインバブル再び
2017年にはビットコインをはじめとする様々な仮想通貨の価格が急騰し、世界中の投資家やメディアから注目を集めました。
仮想NISHIさんは動画内で、2017年は前年12月からのターム1(人民元安不安~チャイナショック)、ターム2の大きい山(SWELL~VIXショック)に分かれていて、2つのターム(期間)で全く違うことが起きていると話しています。
仮想NISHIさんの解説(正史ver)
- 2016年末にトランプ大統領が当選、アメリカの強い経済政策の期待で相対的に人民元安
→人民元安に不安を感じた人がビットコインに投資 - 6~8月:中国の業界人の一言でアルトコインの価格が上がっていた時期がある(証券だったら捕まっている)
- 9月:チャイナショック(中国で取引禁止)で一気に下落。9割近いシェアを持っていた中国の取引所が全て停止へ
- 11月:日本円主導の時期、出川氏のCMに影響を受けてビットコインを始めた人多数
- 2018年1月:日本のブームを見たアメリカ人が仮想通貨に資金投入、上昇の第2波が発生
仮想NISHIさんの解説(闇ver)
- 年始前後:HYIP流行期(高利回りをうたう詐欺が日本で横行)
- 4月頃:リップラーという言葉が使われ始める
- 5~6月:ICO流行期
- 8月頃:リップラーの大群が日本で現れる(体感6割がリップルを持っている)
- 9月頃:リスク保有者が増加
- 11月頃:ビットコインキャッシュが3万円→40万円に上がる事件(後に暴落)
- 12月:CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)でビットコインの先物ETF上場、ビットコイン高騰(「寝ているだけでお金が増える」の名言が登場)
ビットコインも高騰したけど、他のアルトコインも話題に上がっていたんだね。
ビットコイン以外のところで、何だかいろいろ起きている感じもするよ。
2017年はビットコインから分裂した仮想通貨「ビットコインキャッシュ」の登場や、ビットコインのスケーラビリティ問題(処理の遅延・手数料の増加)の顕在化など、ビットコインコミュニティにとっては試練の年でもあったんだ。
関連記事:ビットコインとアルトコインの違いは?有識者にインタビュー【どっちが人気?】
2018年の価格推移|コインチェックのハッキング事件
2018年は仮想通貨市場が急速に冷え込んだ時期でした。
特に日本ではコインチェックのハッキング事件を引き金に様々な取引所が規制を受け、業界全体が冬の時代を迎えました。
仮想NISHIさんの解説
- 2018年初頭:Twitterで「ビットコインは永遠に上がる」という類似ワードがあふれる
- 1月:コインチェックのネム流出事件
→業務改善命令に発展、日本市場を冷やす&業界に大きな影響を与えた(取引所が新しいことをできなくなった) - バブルが終わったと思ったのは1月26日あたり、国債の金利が上がった
- 富を失った人たちによるサロンブーム:高い料金で弱者に教えるトレードサロン。損をした人をさらに損させる
- XRPを批判したら100リツイートで批判された時期
- バブル崩壊が決定的:6月22日、大手仮想通貨取引所の業務改善命令、ほとんどの取引所に改善命令、新規登録が禁止。これまで日本人が相場を牽引していたが一気に日本のシェアが下がった(日本はどんどん盛り下がり、XRP・モナコインなどの日本銘柄も弱くなった)
- 8月頃:DeFiの開発が始まる(革新的な開発が始まるのは市場が落ち着いている時)
- 10月:Zaifがハッキングを受ける
- 11月:ビットコインキャッシュのハッシュウォー(ビットコインキャッシュのコミュニティ内で対立→分裂)
国内取引所のハッキングとか、詐欺まがいのサロンが増えるとか、日本にとっては暗い時代だったのかもしれないね…。
Facebook・Google・Twitterが仮想通貨関連の広告を禁止したのもこの時期だよ。
2019年の価格推移|ビットコイン10年の節目
※2019年はビットコイナー反省会の年末特別放送なし
2019年の年初には40万円台で推移していたビットコインですが、2019年の中頃には再び100万円台を突破する上昇を見せました。
インターコンチネンタル取引所が設立した「Bakkt」でビットコイン先物取引が開始、日本では楽天やLINEが仮想通貨取引所サービスを開始するなど、ビットコイン取引市場が拡大しています。
一方、4月26日にはステーブルコイン「USDT」を発行するテザー社の資産不正利用疑惑が発覚、5月8日には世界最大級の取引所Binanceが7,000BTC(45億円相当)のハッキングを受けるなど、様々な事件も発生しました。
2019年1月3日は、ビットコインの最初のブロックが生まれてから10年になるんだね。
10年前には価格が付いていなかったビットコインが、10歳の誕生日には40万円台の価格をつけていたことになるね。
2020年の価格推移|3回目の半減期
2020年の価格推移について、仮想NISHIさんは「①半減期の淡い期待感/②コロナショックとDeFiブーム/③機関投資家の参入と金融緩和」の3つのタームに分けられると話しています。
仮想NISHIさんの解説(正史ver)
- 3月:コロナショックで大きく下げている(1日で40~50%くらい落ちている。2011年くらいの値幅)。金融市場全体が下落
- 6月:DeFiトークン黎明期(CompoundがCOMPトークンを配布)。イーサリアムが上がっている
- 9月頃:マイクロストラテジー社がビットコイン購入を開始。PayPal、スクエア参入
仮想NISHIさんの解説(闇ver)
- 3月頃:BitMEXマッチングエンジン故障(2017年頃にトップシェアを誇っていた取引所が衰退)
- 6月頃:飛鳥組の誕生(ビットフライヤーのCMで日本人の参入が増加)
- 8月頃:DeFiの夏(SushiSwapのSUSHI配布など)。ロイターと日経が同日にDeFi特集記事を出した辺りが天井か
- 年末:PornHub砲(世界最大規模のアダルトサイトでの支払い手段がビットコインのみになる)
- 年末:リップルショック(SECとの裁判)によってビットコインに資金が流入か
コロナショックはすごい暴落だったんだね…。
戦争などで金融市場が不安定になるのは何となく分かるけど、疫病の流行で金融市場が混乱するというのは、なかなか予想できることではなさそう…。
経済悪化への対応として、後に各国が大規模な金融緩和政策を行い、金融市場に資金が流入したんだ。
マイクロストラテジーやPayPalなど米企業の参入もあり、ビットコインの価格が回復していった年だよ。
2021年の価格推移|ビットコイン過去最高値を更新
2021年はビットコインがさらなる急騰を見せた1年でした。
2021年の価格推移について、仮想NISHIさんは「ターム1は米国企業の相次ぐ参入~コインベースのナスダック上場/ターム2は中国の仮想通貨全面規制と米先物ETF承認」と話しています。
仮想NISHIさんの解説(正史ver)
- 2月頃:テスラがビットコイン購入/MastarCard参入。イーサリアムがCME上場
- 3月頃:VISA参入。NFTブーム本格派
- 4月:コインベースがナスダック上場(ターム1の天井)
- 5月:テスラ、ビットコイン決済中止宣言で下落に拍車
- 6月:今年一番のニュース、エルサルバドルのビットコイン法定通貨化が決定
- 11月:米先物ETF承認、BTC史上最高値更新。その後、アメリカの量的緩和終了ムードで相場の流れに変化か
仮想NISHIさんの解説(闇ver)
- 2月頃:世界中の仮想通貨民が目からビームを出す(SNSアカウントなど)
- 5月:イーロンマスクがTV番組内で「To The MOON!」と発言、下落へ
- 日本は価格の割にはあまり盛り上がっていない(レバレッジ規制2倍、国内の上場銘柄が少ないなど)
- トルコ、トンガ、エチオピアなどの政治家がビットコインに興味を示す(政治家が若年層からの支持を集める側面もあるか)
- 9月頃:アクシーインフィニティのブーム。東南アジアでPlay to Earnが流行
- 10月頃:Facebookが社名をMetaに変更
- 2021年に入ってきた人はNFTをやりたい人が多い(ビットコインやイーサリアムへの関心ではない)
2021年は仮想通貨市場に再びバブルが訪れたんだね!
前半はイーロンマスクが引っ張る相場で、その後は法定通貨化や先物ETFなどのニュースに沸いたっていう感じがするよ。
ビットコインに関する好材料が多かった上に、NFTやメタバースなどの新しい市場も登場して、仮想通貨全体が盛り上がった時期だよ。
2022年の価格推移|TerraとFTXの崩壊
2022年は前年の上昇相場から一転、仮想通貨市場が大きな暴落を迎えました。
5月にはステーブルコイン「TerraUSD(UST)」の機能崩壊に伴う市場の混乱、11月には世界トップクラスの仮想通貨取引所「FTX」が経営破綻し、多くの投資家やプラットフォームが甚大な被害を被っています。
2022年の価格推移について、仮想NISHIさんは「①米国金融引き締めに政策転換/②ロシア・ウクライナ戦争/③3AC破綻に端を発する市場の混乱とその余波/④FTXショック」の4つのタームに分けて話しています。
仮想NISHIさんの解説(正史ver)
- 年初:Meta社がデジタル通貨のリブラ/Diemを断念
- 2月頃:Wormhole(ブリッジ)ハッキング370億円、アクシーハッキング(800億円超)
- ウクライナ戦争:ロシア最大手銀行の資金凍結→ビットコイン年初来最高値
- 5月:テラショック発生、この後の事件は全てテラショックが引き金。引き起こしたのはFTX関連会社のアラメダと報じられている(得た利益は300億円くらい)。
アラメダはマーケットメイクで儲けてきた会社だが、どんどんプロが参加してきて儲からなくなってしまい、テラショックを引き起こしたのではないか - テラが直前にルナを売ってビットコインを買う→ビットコインを売りまくってビットコインが下がる
- stETHとETHの価格乖離(セルシウスや3ACが赤字補填のために売っていたとみられる)
- セルシウスの出金停止→取り付け騒ぎで暴落、3ACも危ないという報道が出て暴落
- 3AC・Voyager破綻(3ACは大手で色々な所に出資しており連鎖倒産につながった)
- 当時はFTXがBlockFi救済に動いた(この時点で完全に財布に穴が開いていて無い袖を振っていた)
- 9月:イーサリアムのThe MargeでPoS化(今後の規制関連につながる可能性)
- 10月頃:AppleがNFTアプリに課税(NFTは下火になるのか?/イーサリアムの余剰資金で遊んでいた人は抜けた感じ)
- 11月:FTX破綻 コインデスクがFTX社内文書をリーク→大手メディアも「FTXやばいんじゃないか」→バイナンスCZvsFTXサム
- BlockFi破綻
仮想NISHIさんの解説(闇ver)
- 年初:STEPN(Move to Earn)流行(日本ユーザーも数十万人いたという噂)
- 春:国家戦略Web3
- 6月:Solendの謎ガバナンス:Solendの崩壊を防ぐために2人のアカウントが98%の投票を握る(本当にこれでいいのかという議論が巻き起こる)
- 8月:FTXサムがDeFi規制論を言い出す&ポジトークが増える
- 11月:CZvsサムのTwitterバトル
年初は550万円台だったビットコインが、年末には220万円台まで落ち込んでしまったんだね…。
過去に時価総額ランキングで10位以内に入っていたTerra(LUNA)の崩壊や、仮想通貨業界で信用を集めたFTXのCEOサム・バンクマンフリード氏の凋落は、仮想通貨業界に大きな衝撃を与えたんだ。
2023年の価格推移|ビットコイン現物ETFの動き
2023年には前年度の悲観相場に比べて回復傾向を見せており、年初の210万円台から年末には600万円台に上昇しました。
2023年の価格推移について、仮想NISHIさんは「①FTX事件巻き戻し相場②既存金融不安③ゲンスラーSEC委員長との戦い④ETF承認期待相場」の4つのタームに分けています。
仮想NISHIさんの解説(正史ver)
- 年初:(FTXの破綻後)ショートポジションを残しながら破綻したファンドが複数あり、後から来た人がそのショートを清算させる動きで急騰
- 2~3月:アメリカで暗号資産を扱っている銀行が破綻し、既存金融の不安に煽られてビットコインも下落
- 7月:リップル社がSECに部分的勝訴
- 8月:CurveのGOXで下落
- 9月~:FRB(アメリカの金融当局)が利上げを停止。金融引き締めモードから徐々に緩和モードになり、それにつられてビットコインが上がってきたような空気が流れ始める
- 10月:パレスチナとイスラエルが戦争開始(戦争が起こるとビットコインが上がりやすいというのは昔から言われている)
- 11月:アルゼンチンのミレイ大統領が当選(ビットコインに対してポジティブな発言をする大統領が就任)
- 11月:BinanceのCZ氏がCEO退任。ニュースが出た直後は暴落するも翌日に全戻し
仮想NISHIさんの解説(闇ver)
- 1月:キャプテン翼のNFTゲームで出金貫通が話題に
- 5~6月:ビットコインNFT爆誕
- 6月:メジャーアルトコインがSECから提訴を受けて暴落
- 10月:メルコイン新規100万人突破(メルカリでビットコインが買えるサービス)
- 10月~:コインテレグラフ誤報相場(ETFが承認されたという報道によってビットコインが一気に上昇、その後全戻し。「ETFが承認されたらこんなに急激に上がるんだ」ということを皆が学習し、上昇相場のトレンドを作ったのではないか)
2022年は下落してしまったけど、2023年は復調の年になったんだね!
なお、2024年には4度目の半減期を迎える予定だよ。
次なる半減期バブルに期待する声も多いし、2024年の価格がどうなるかも気になるところだね。
関連記事:ビットコインETFが日本で買える日は来るのか?いつ承認されたか・承認時の価格チャートを紹介
ビットコインの価格推移に関するQ&A
ビットコインの価格推移について、他にも色々知りたいな。
ビットコインの価格推移について、Q&A方式でまとめておくよ。
ビットコインとイーサリアムの価格推移を比較すると?
時価総額ランキング2位のイーサリアムは、ビットコインと似たタイミングで価格が動く傾向があります。
ただ、2023年にはビットコインETF関連のニュースによってビットコインが単独で強く上昇した場面や、SEC(米証券取引委員会)による規制ニュースによってイーサリアムが伸び悩む場面も見られました。
イーサリアムがビットコインくらいに上昇する可能性はあるのかな?
ビットコインは発行上限が2100万枚、イーサリアムは上限なし(2023年時点で約1.2億枚の流通)という点から考えると、ビットコインと同じくらいの価格になるのは難しいかもしれないね。
ビットコインは「希少性のある資産」として認識されていて、市場規模もかなり大きいことを覚えておこう。
ビットコインは日本でいつから買えた?
日本におけるビットコインの取引は比較的初期の頃から行われており、2010年に設立された取引所のマウントゴックスでビットコインを購入するユーザーもいました。(マウントゴックス破綻時、日本人顧客は1,000人前後)
また、ビットコインのP2P取引(個人間で直接取引する)プラットフォームも活用されていました。
日本に住んでいても、1ビットコインを100円くらいで買えるチャンスがあったんだね!
マウントゴックスは東京に拠点があったし、他の国の人に比べれば日本人はビットコイン取引を始めやすい方だったかもしれないね。
関連記事:ビットコインは日本でいつから買えた?始まった時期やどこで買えたかも紹介
ビットコインを昔買ってたらどうなった?
2014年11月から毎月1,000円ずつ、10年間ビットコインを買っていた場合、総購入金額10万8,000円に対して評価額381万4,000円になっている模様です。
倍率は35.31倍で、非常に高いリターンが得られたことが分かります。
ビットコイン投資って難しそうだけど、毎月同じ金額を買う積み立て方式でもこんなに大きなリターンになっていたんだね!
実際のところ、ビットコインを昔買った人は、多くの人が途中で売却しているんだよね。
ビットコインは価格変動が大きいから、握り続けるのはかなり難しいんだ。
関連記事:HODLの意味は?ビットコインをガチホするのが難しい理由も解説
【まとめ】ビットコインの価格推移・10年の歴史
ビットコインの価格推移・ポイントまとめ
- ビットコインは大きく値動きしながら価格を上昇させてきた
- 最初に価格がついたのは約0.00076ドル(当時レート約0.7円)、誕生から10年後(2019年)には40万円前後で推移
- 現在の最高値は2021年に記録した約764万円台
今は数百万円もするビットコインだけど、昔はものすごく安い価格で売買されていたんだね!
今後も大きな値動きを繰り返しながら、長期的に上昇すると考えている人が多くいるんだ。
ビットコインのこれからの価格にも注目だよ。
ビットコインって何だか難しそうだけど、これまでに色々な歴史があったみたいだし、他のことも知りたいなって思ったよ。
ビットコインについて、もっと知っとこ!
関連記事:【イラスト解説】ビットコインって何?仕組みや何に使えるのかを初心者向けにわかりやすく解説
関連記事:【漫画】ビットコインの仕組みを図解で分かりやすく解説【初心者向け】
執筆者:Shigeru Minami
「知っとこ!ビットコイン図鑑」制作者。
ビットコイングッズのハンドメイド作家として活動中。